バス釣り初心者が最初に悩むのが「どんなタックルを買えばいいのか?」という問題です。
バス釣り初心者が最初に揃えるタックルをここでは紹介していきます。
初心者のバス釣りの「タックル」とは?まずは1セットあればOK
バス釣りで使われる「タックル」とは、
ロッド(竿)+リール+ライン(糸)+ルアー を組み合わせた釣り道具一式のことを指します。
初心者の方は、
「竿とリールさえあれば釣りできるんじゃないの?」
と思いがちですが、正確にはこの4つがそろって“1タックル”が完成します。
そして結論から言うと、最初はスピニングタックル1セットだけで、バス釣りは問題なく楽しめます。
これからバス釣りを始める方は、こちらの「【2025年版】バス釣りを始めるのに必要な費用はいくら?初心者の初期費用を完全解説」の記事も併せて参考にしてみてください。
なぜバス釣りには将来タックルが増えるのか?(グリーヴァス将軍の正体)
よく聞かれるのがこの疑問です。
「え?バス釣りなのに、なんで竿が2本も必要なんですか?」
バス釣り初心者だった僕も最初はまったく同じことを思いました。
ところが実際に釣りをしていくと、
- 重たいルアーも投げたくなる
- もっと飛距離が欲しくなる
- カバーの奥を攻めたくなる
- 巻き専用の竿が欲しくなる
と、釣りの幅が広がるたびに“専用タックル”が欲しくなっていくんです。
こうして気づけば、2本 → 4本 → 6本 → それ以上……
まるでスターウォーズのグリーヴァス将軍のような本数のロッドを持つアングラーが誕生します(笑)
ですが、これは最初からそうなるわけではありません。
- まずは1本で釣りを覚える
- 釣れるようになる
- もっと快適に釣りたくなる
- その結果、2本目が増える
という 自然なステップアップの結果 が“グリーヴァス化”なのです。
最初の1本のタックルで「できること」と「足りないこと」
最初のスピニングタックル1本で、以下の釣りはしっかり楽しめます。
✅ できること
- シャッドや小型ミノーなどの巻きの釣り
- ワームを使ったボトムの釣り
- おかっぱり・ボート両対応
- 春〜秋の基本的なバス釣り全般
つまり、バス釣りの基礎はすべてこの1本で身につけられます。
⚠ 足りなくなってくること(慣れてから)
- 重たいルアーのフルキャスト
- 濃いカバーへの撃ち込み
- パワー系の釣り
このあたりは、釣りに慣れてから自然と「専用の1本が欲しいな」と思うようになる部分なので、最初から気にする必要はまったくありません。
最初のうちは“できないこと”より“できることの多さ”のほうが圧倒的に大事です。
なぜ最初はスピニングタックルがベストなのか?
結論から言うと、初心者は必ずスピニングから始めた方がよいです。
理由はシンプルで、
- キャストがしやすい
- バックラッシュ(糸ぐちゃ)が起きない
- 軽いルアーが扱いやすい
- ボトム(底)が取りやすい
からです。
ベイトタックルで初心者がつまずく原因
ベイトリールは、糸が出る量よりもスプールが先に回ってしまうことで
バックラッシュ(糸が鳥の巣みたいに絡む現象) が頻発します。
これは例えるなら、トイレットペーパーを勢いよく引っ張りすぎて中でグシャっとなる状態です。
これが起こると、釣りどころではなく 数十分ひたすらほどく時間が発生します……。
初心者のうちは、
- 正確に投げる
- ボトムを取る
- ルアーの感覚を覚える
この3つに集中し釣りをする時間を最優先にすれば十分なので、トラブルの少ないスピニング一択でOKです。
最初に選ぶロッドは「長さ」と「硬さ」が重要
バス釣り初心者が選ぶべきロッドは、
- 長すぎない
- 短すぎない
- 硬すぎない
- 柔らかすぎない
この4条件を満たしたど真ん中の1本です。
✅ おすすめスペック(実用ベース)
- 長さ:6フィート6インチ前後(約198cm)
- 硬さ:L〜MLクラス
- ルアーウェイト:〜7g前後
このクラスであれば、
- 軽いルアーも投げられる
- 巻き物もできる
- ワームの釣りもできる
と、本当に万能に使えます。
ロッドは「ツーピース」が初心者には安全
ロッドには
- ワンピース(1本物)
- ツーピース(2分割)
の2種類があります。
今は性能差はほとんどありませんが、初心者には圧倒的にツーピースがおすすめです。
理由はただ一つ。
👉 「折るリスクがワンピースより圧倒的に低い」
ワンピースは、
- 玄関ドア
- 車のドア
- 天井
- 掃除中の事故
など、釣り場以外で折れる事故が本当に多いです。
実体験から言っても、初心者のうちはツーピース一択で間違いありません。
最初のリールは「6,000円クラス」で十分
バス用スピニングリールは、安いものから10万円近くするものまであります。
ですが、初心者が最初に使うなら6,000円前後で十分すぎます。
このクラスのメリットは、
- トラブルが少ない
- 十分な性能がある
- 上達後はサブ機として使える
- 壊れてもダメージが少ない
という点です。
高級リールは釣りが楽しくなってからでOKです。
ライン(糸)はフロロ4lbを選べばOK
最初のラインは悩まなくて大丈夫です。
- 種類:フロロカーボン
- 太さ:4lb
これだけ覚えておけば問題ありません。
リールと一緒に釣具屋で買えば、無料で糸巻きもしてくれるので必ずお願いしましょう。
まとめ|最初の1本で“すべてが始まる”
- 最初はスピニングタックル1本で十分
- 釣りを覚える・釣れる・楽しくなる
- すると自然に2本目が欲しくなる
- 気づけばグリーヴァス将軍になる(笑)
この流れは、すべてのバスアングラーが通る道です。
だからこそ最初は、
✅「失敗しにくい構成」
✅「折れにくいロッド」
✅「トラブルの少ないリールとライン」
この3点だけ意識しておけば大丈夫です。
【完成版】初心者向け|最初に買うバス釣り用ルアー完全ガイド
ロッド・リール・ラインが揃ったら、最後はルアー選び
ロッド・リール・ラインが揃ったら、いよいよ最後はルアーの購入です。
バスフィッシングを始めたばかりの人に、まず身につけてほしいのはこの2つです。
- キャスティング(正確に投げる技術)
- ボトムをとる(底を感じる感覚)
キャスティングは投げた回数=上達スピードです。
ボトムをとる感覚は、シンカー付きワームを投げて着底を感じることで自然と身についてきます。
つまり、上達の一番の近道は
👉 とにかく「釣り場に行って、投げ続けること」
これにつきます。
最初のハードルアーは「シャッド」一択でOK
スピニングタックルで最初に使うハードルアーとして、**最もおすすめなのが「シャッド」**です。

シャッドとは、
- 全長:5〜8cm前後
- 重さ:〜7g前後
- 投げて巻くだけで良い
という、初心者にとって最も扱いやすい家出子ルアーです。
シャッドの最大のメリットは、
- 投げて巻くだけで釣りが成立する
- 巻き続けることでバスに出会える確率が上がる
- キャスティング練習にも最適
という点にあります。
「投げて → 巻く → 投げて → 巻く」をひたすら繰り返すだけで、
- キャストが上達する
- ルアーの軌道が安定する
- 自然と釣果につながる
という、初心者にとって理想的すぎるルアーです。
最初は“中古シャッド”で十分な理由
正直に言うと、初心者のうちは
- 根がかり
- ラインの結びミス
- キャストミス
などで、ルアーは高確率でロストします。
そのため最初は新品ではなく、中古ルアーで十分&むしろ中古の方が安心です。
おすすめは「タックルベリー」などの中古釣具店。
- 1個300円〜
- 有名メーカー品も豊富
- ダメージが少ないものも多い
ので、コスパ最強の練習環境が作れます。
最初にそろえるシャッドのカラーは「この2色」だけでOK
最初にそろえるカラーは、たくさん必要ありません。
まずはこの2系統だけで十分です。
✅ ① ナチュラル系カラー
- 小魚の色に近い自然なカラー
- 水が澄んでいる時に強い
- 食わせ能力が高い

✅ ② チャート系カラー
- 黄色・黄緑系の派手な色
- 濁りが入った時
- 夕方・朝マズメなど薄暗い時間帯に強い
この2色を持っておけば、
- 透明な水
- 濁った水
- 晴れ・曇り・夕方
すべての状況に対応できます。

初心者がまず買うべきシャッドの具体例
メーカーは最初はこだわらなくて大丈夫です。
実績・流通量・中古の入手しやすさを考えると、以下は特におすすめです。
- OSP「ハイカット」
- レイドジャパン「レベルシャッド」
このどちらかで、
- ナチュラル系 ×1
- チャート系 ×1
この2個だけでスタートしてOKです。
ワームは「ボトム練習用」に1袋あれば十分
ハードルアーでキャスト練習をしつつ、ワームはボトムをとる練習用として1袋あれば十分です。
- ストレートワーム
- 3〜4インチ前後
- ナチュラルカラー1色
これに
- マス針
- シンカー(3〜5g)
※ボトムを取ることが目的なので、ジグヘッドリグまたはダウンショットリグをお勧めします。
を組み合わせれば、底を取る練習ができます。
まとめ|最初のルアーは「少数精鋭」で十分
✅ 初心者が最初にそろえるルアーはこれだけでOK
- シャッド(ナチュラル)×1
- シャッド(チャート)×1
- ストレートワーム ×1袋
- マス針・シンカー
これだけあれば、
- キャスティング練習
- シャッドの巻きの釣り
- ワームのボトムの釣り
すべてが一通り体験できます。
最初からルアーを大量に買う必要はありません。
釣りをしていく中で、
「これも使ってみたい」「こんなルアーで釣ってみたい」
と感じたときに、1個ずつ増やしていくのが一番長く続きます。
バス釣りをスタートする上で下記記事もよければ参考にしてください。
▶︎【2025年版】バス釣りを始めるのに必要な費用はいくら?初心者の初期費用を完全解説
▶︎初心者がバス釣りを始めるベストな時期は?季節別メリットと失敗しない始め方
▶︎【初心者向け】春バスの釣り方完全ガイド|シャッドでブラックバスを釣る方法